“レボリューション”発表

【任天堂】“レボリューション”発表、過去のタイトルすべてが遊べる! - ファミ通.com

●2006年に発売を予定! 『スマブラ』が本体と同時発売!


 「そしてレボリューションを紹介します!」。そう言って任天堂の岩田社長の手に細長い物体が掲げられた。謎に包まれていた、任天堂の次世代機"コードネーム:レボリューション"が、ついにそのベールを脱いだ瞬間だ。E3のためにぎりぎりで用意されたプロトタイプだという本体は、「任天堂の据え置き型の歴史のなかでも、もっとも小さいもの」(岩田)というとおり、本体はたしかにとてもシンプルかつコンパクト。任天堂の決意を表明するかのようなすっきりとしたデザインになっている。ただし、当日お披露目された本体は、あくまでプロトタイプで、「最終形はこれよりもっと小さくなりまして、DVDケースを3つ重ねたくらいの大きさになりますね」という。


 細かい仕様などはほとんど発表されなかった、レボリューションだが、岩田社長の口からは、同ハードが、メディアとして12センチのDVDを採用しており、アタッチメントをつけてビデオDVDを見ることができる点、オンライン対応で、Wi-Fi機能を搭載している点、512MBのフラッシュメモリに対応している点、SDメモリーカードで拡張できる点、コントローラーが最大4つまでワイヤレスである点などが明らかにされた。


 そして、会場をいちばん興奮の渦に巻き込んだのが、下位互換。「下位互換の意味を再定義した」(岩田)という同ハードでは、なんと20年におよぶ任天堂の作品がすべてプレイ可能に! "バーチャルコンソール"と名づけられたシステムにより、過去の作品をダウンロード(購入)して遊ぶことができるのだ。しかも、任天堂のソフト以外のタイトルも、多くが遊べるようになるという。まさに、究極の下位互換が実現したといっても過言ではない。


 「発売されるときは完全なサービスの提供を目指す」というレボリューションが、発売されるのは2006年とのこと。「コアゲーマーから日ごろゲームを親しまないユーザーまで、"オールアクセスゲーミング"で取り組みたいですね」(岩田)と抱負を述べたのだ。


 もちろん「マシンは単なるツール」と断言する任天堂にとって、もっとも重要なのはソフト。会場では、『大乱闘スマッシュブラザーズ』がWi-Fi対応で本体と同時に発売予定であることを発表。さらには、『マリオ』、『ゼルダ』、『ドンキーコング』、『メトロイド』のプロジェクトが動いていることや、Wi-Fi対応タイトルとして、スクウェア・エニックス(開発はゲームデザイナーズ・スタジオ)が『ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル』を開発中であることが明らかになったのだ。ちなみに任天堂宮本茂氏には「シリーズものはもとより、新しいことにも挑戦してもらう」とのことだったぞ。


 「発売されるときは完全なサービスの提供を目指す」というレボリューションが、発売されるのは2006年とのこと。「コアゲーマーから日ごろゲームを親しまないユーザーまで、"オールアクセスゲーミング"で取り組みたいですね」(岩田)と抱負を述べたのだ。 


 レボリューションの全貌がすべて明らかにされたわけではなかった今回の発表会。詳細なマシンスペックやコントローラーについては「後日お話します」と語るのみ。とはいえ、なにか大きな仕掛けをしているのではないか……と期待させずにはおかないレボリューションの発表会だった。