エンターブレイン:09年にDSは3000万台、ドラクエ9は500万本視野 ゲーム市場展望

http://mainichi.jp/enta/mantan/game/archive/news/2007/10/12/20071012mog00m200059000c.html

 エンターブレイン浜村弘一社長は12日、今後のゲーム産業の展望を発表し、ニンテンドーDSの国内累計出荷数が09年に3000万台を超え、08年発売予定の人気ソフト「ドラゴンクエスト9」(スクウェア・エニックス)がシリーズ最高の500万本に迫るとした予測を明らかにした。


 浜村社長はゲーム業界担当記者向けのセミナーで講演し、DSは発売から3年弱で国内の累計販売台数が約2000万台を目前にしており、人気の目安となるミリオンセラー(100万本ゲーム)を18タイトル出していると紹介した。浜村社長は理由について、「DSの購入者のうち、新規ユーザーが22%、ファミコンを遊んだ回帰ユーザーが42%を占め、利用者層が広がっている」と分析。08年に発売が予定されている「ドラゴンクエスト9」は、現時点での購入希望者がDS所有者の2割にあたる400万人近くに達するとし、シリーズ最高の500万本も可能と予測している。


 Wiiについては、PS3の3倍のペースで売れてる一方で、「Wiiスポーツ」に並ぶヒット作に恵まれていないなど、ここ最近遊んでいないユーザーが67%に達しているという問題点を指摘。年末商戦では12月に発売される健康ゲーム「Wiiフィット」が注目の一作で、さらにPS3で開発中だった人気アクションゲーム「モンスターハンター3」のWii“移籍”も普及の後押しになると話した。


 PS3については、11月に発売される約4万円の新モデル投入で、「ゲーム機としてのスタートラインに立った」とし、「ただ期待の『ファイナルファンタジー13』も『メタルギアソリッド4』もPS3の専用ゲームであり続ける保証はない。そうなると、自社開発タイトルが重要で、世界的に大ヒットしている自動車ゲーム『グランツーリスモ5』などがカギを握る」と話した。【河村成浩】