カカクコム、「家庭用ゲーム機」に関する調査結果を発表

価格.com - ゲーム機最新事情! -旬なゲーム機はどれ?-[価格.comリサーチ]No.013

昨年2007年は、任天堂の「Wii」と「ニンテンドーDS」が一人勝ちの様相を見せた家庭用ゲーム機市場だが、その強さは今回の調査でも明らかになった。任天堂の上記2製品は、コントローラーに独自のリモコンやタッチペンを用いることで操作を簡便化し、身体を使って遊べるゲームや、ゲーム以外の学習系ソフトを充実させるなど、これまでの製品にはなかった新たなゲーム機のあり方を提示した。その結果、これまでゲームをあまりプレイしなかった女性層やシニア層にまでブームが広がり、すでに飽和状態と言われていたゲームプレイ人口の底辺を広げることに成功した。ユーザーの満足度でも、リモコンの機能をフルに使って楽しめる「Wiiスポーツ」や、手軽にフィットネスが行える「Wii Fit」、携帯ゲーム機のニンテンドーDS向けでは、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」「漢字検定」など、これまでのゲームソフトとは一線を画したタイトルに人気が集まっていることがうかがえる。


その一方、ゲーム機自体の満足度という点では、任天堂の2製品は意外と評価が低く、従来のゲーム愛好家たちにとっては、機能的にやや物足りない部分があることもうかがえる結果となった。特にグラフィック機能に関しては、ライバル機と比較して性能差があることから、満足度は相対的に低い結果となっている。


こうした状況の中、2007年、ライバルのWiiにかなり差をつけられたソニーの「PS3」だが、昨年末に行われた低価格モデルの投入や、同機が得意とする高精細グラフィックを駆使したゲームタイトルの充実などによって、徐々に人気が高まってきている。実際、次に購入したいゲーム機という設問では、WiiPS3がほぼ同率で人気を集めており、期待するゲームタイトルとしては「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」のような人気RPGシリーズが軒並み高い人気を得ていることを考えると、2008年は、こうしたメガヒットタイトルの投入によって、PS3の大幅な躍進が期待される。逆に、2007年好調だったWiiには、現状でこうした「やり込み系」のRPGタイトルが少ないことが若干の不安材料となっており、人気RPGタイトルの投入が早期に望まれる。


また、マイクロソフトの「Xbox 360」に関しては、国内での販売数はWiiPS3にははるかに及ばないが、ゲーム機としてのおもしろさでは、ライバル機を超える満足度を得ている。同機の得意とする、ネットワークを生かした対戦ゲームや、ボイスチャットを使った協力プレイなどに一定の評価があり、マイナーながらもコアなゲームファン層をつかみつつあるといえるだろう。