プレイステーション・ポータブル(PSP)がついに公開!

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040512/psp1.htm

 2004年のE3開幕を明日に控えた5月11日、Sony Computer Entertainment America(以下、SCEA)は、例年どおりメディア向けのブリーフィングを開催した。ブリーフィングの内容は恒例の市場分析をはじめ、北米地域におけるプレイステーション 2の149ドルへの値下げ、オンラインゲーム市場への注力、Cellプロセッサの現状など多岐にわたるが、それらは別記事にて取り上げることとして、本稿ではこの日初公開された「プレイステーション・ポータブル」(PSP)に関する情報を紹介する。


 ブリーフィング中盤で、場内暗転にあわせてステージ奥へと退いていたSCEAの平井一夫社長は、初公開となるPSPを手にステージ中央に姿を現した。この日公式発表された約170mm(W)×74mm(D)×23mm(H)という大きさのPSPは、同世代の一般的な日本人男性と比べるとやや大柄な平井社長の手にすっぽりと収まっている。本体表面のほとんどの部分を4.3インチ 16:9のワイドスクリーン液晶パネルが占め、両端のボタン部分がラウンドしているデザインとなっている。本体カラーは光沢のあるブラック。実際にPSPを手にできたわけではないが、重量はバッテリを含めて約260gと発表されている。


 手にしたPSPを演台へと設置して、PSPの概要についてあらためて同氏から説明が行なわれた。同氏によれば、PSPのローンチに際してメインターゲットとするのは18歳から34歳の男性ユーザー。ティーンエイジャーがセカンドターゲットとなるという。スペックの紹介も行なわれたが、本誌でも昨年のE3を皮切りにして、国内アナウンス、最近のGDCと常に最新のスペック情報を提供しており、仕様上の変更点はないため本記事では割愛する。


 ポータブル機として気になるバッテリによる稼働時間だが、1,800mAhを超えるリチャージャブルなリチウムイオン型が内蔵されることになっているが、具体的な数字は明らかにせず、一般的なハンドヘルドシステムやポータブル音楽プレーヤー、ポータブルDVDプレーヤーと同等と表現するにとどまった。


 PSPのローンチにあわせて用意される周辺機器は、専用のPSP本体スタンド、リモコン付きのヘッドホン(マイク装着も可能)、外部バッテリーパック、ケース、ストラップとなる。また明日から開催されるE3の同社ブースにおいて、PSP専用のUSB機器となるUSBカメラ、GPSキーパッドが参考出展されることも明らかにされた。