「LocoRoco」発売(税込\5,040)

LocoRoco(ロコロコ) - PSP

LocoRoco(ロコロコ) - PSP

LocoRoco得得パック(PSP本体+PSPソフト「LocoRoco」+特典付きで税込\24,800)も発売

参考:背負わせる看板が重過ぎて不憫な「LocoRoco」 | 忍之閻魔帳

「鉄拳 ダーク・リザレクション」「ダービースタリオンP」と並び、
SCEが夏のフラグシップタイトルとして送り出すのが「LocoRoco」である。
「鉄拳」「ダビスタ」がシリーズ物ということもあり、
SCEが本作にかける意欲はハンパではなく、
発売前後には、SCEの持つCM枠を全て「LocoRoco」に切り替え、
春の戦略タイトルであった「カズオ」の2倍以上、
みんなのGOLF」「グランツーリスモ」並みのCMを投下して、
PSPオリジナルのキラータイトルに育てたいとのこと。
公式サイトを通じての体験版のダウンロードも10万件を突破し、
9割近くから高評価を受けていることも自信の裏付けになっているようだ。


触ってみた第一印象は、PS1時代のアグレッシブなSCEらしさが
戻ってきたような、懐かしい印象を受けた。
ざっくり言ってしまえば、
スピード感のない「ソニック・ザ・ヘッジ・ホッグ」のステージを
バーバパパが呑気に跳ね回っているような
のんびりした雰囲気のアクションゲームだ。
LRボタンと○ボタンしか使わないシンプルな操作性に
鮮やかながら意外と目にも優しいポップな色使い、
ロコロコの独特な「ぷにぷに感」も気持ち良く、
不思議な歌声も耳に残る。
軽く流して遊んでもステージクリアは出来るが、
ロコロコをコンプリートしてクリアしようとすると
巨大になり過ぎて動かしにくい上に
隠された通路やアイテムを全て見付けなければならず、
いきなりアクションゲーマー仕様な表情を見せるのも面白い。


序盤をプレイした限りではモロに私好みなので
購入予定ではあるのだが、
正直、キラータイトルに据えるには荷が重いような気がする。
LocoRoco」に大規模なプロモーション展開は似合わない。
こっそり発売され、口コミで話題になり、
好きな人にだけ愛されるタイプの作品で良かったのではないか。
LocoRoco」にSCEの戦略ソフトとしての看板を背負わせるのは、
アルムの山を駆け回っていたハイジを
フランクフルトのロッテンマイヤーに預けて
テーブルマナーを強要するようなものだ。わからんか。
要するに「無理をさせると潰れてしまうぞ」ということである。