ソニー、独キマンダとゲーム機用DRAM設計で合弁

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 ソニーは2日、半導体モリー大手の独キマンダと共同で、特注タイプのDRAMを設計する新会社を12月に設立すると発表した。ゲーム機などに搭載するDRAMで外部の技術を採り入れ製品化を迅速にする。ソニーはシステムLSI(大規模集積回路)の生産を外部委託する「アセット・ライト(資産の軽量化)」戦略を進めている。中核製品の開発は自社に残し、周辺製品の設計や生産は外部と協力する姿勢を鮮明にする。


 新会社は東京都品川区に置き、従業員は両社からの出向などで約30人。資本金は8000万円で両社が折半出資する。汎用のDRAMと違い、用途が決まっている「カスタムDRAM」を扱う。これまでソニー社内で手掛けている「プレイステーション3」などゲーム機向けDRAMの設計を新会社が担う。


 2社の技術を持ち寄り低消費電力の高機能DRAMを設計する。ソニー向けにはゲーム機のほか、ビデオカメラなどデジタル家電用を扱う。キマンダが顧客に提供するDRAMも設計する。(00:15)